家を購入する際に切り話せない問題が、ローンのこと。ここでは、住宅ローンにはどのような種類があるのか、また金利を選ぶ際に注意したいポイントを紹介します。ローコスト住宅の購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
住宅ローンには固定型、変動型、選択型の3つがあります。それぞれ詳しく解説します。
返済中の全期間を通して、同じ金利で固定されているタイプです。3種類の中で最も利率が高くなるものの、毎月支払い額が一定のため将来のプランが立てやすいことが魅力。小学生以下の小さな子どもがいる家庭や、資金に余裕のない家庭におすすめです。
社会情勢に合わせ半年ごとに金利が見直されるタイプです。最初の金利は3種類の中で最も低く設定されていますが、その後、金利見直しによって利率が上げられ、支払い額が増加してしまうリスクもあります。どちらかというと、毎月の資金に余裕のある家庭におすすめです。
3年、5年、10年など、あらかじめ決めた期間のみ固定金利型で、その後は好きなほうを選択できるタイプです。固定金利期間を長く設定するほど金利が高くなります。子どもが中学生以上の家庭など、あと数年間は固定金利で安心したい家庭などにおすすめです。
超低金利時代といわれる昨今では(2022年2月時点)、変動金利型を選ぶ家庭が7割なのだそう。しかし、変動金利型は適用利率が半年ごと、返済額は5年ごとに見直されるため、結果的に総支払い額が固定金利型よりも多くなってしまう可能性もあります。住宅ローンが途中から増加すると困ってしまう家庭は、全期間固定金利型もしくは固定金利選択型を選ぶほうが安心でしょう。
金利を選ぶ際の目安となるのが、家庭の年収負担率(返済負担率)を知ることです。年収負担率とは、年収に占めるローンの支払い負担率のことで、以下の計算から求められます。
年収負担率(%)=年間返済額の合計÷額面年収×100
この数字が25%以下であることが、住宅ローンを組めるかどうかの一つの目安になります。10%台なら変動金利型、25%に近ければ近いほど固定金利型を選ぶと良いとされています。
ローコスト住宅はそもそも借り入れの金額も少なくて済むため、年収負担率を10%台に抑えられる家庭も多いでしょう。年収負担率を10%台に抑えつつ、できるだけ短期間で支払いを終えるよう設定することが、住宅ローンを安く抑えるポイントです。
住宅ローンを組む際に考えておきたいのが、返済中のリスクについてです。一家の大黒柱が病気や怪我で働けなくなってしまったり、死亡してしまったりした場合、ローンの返済はどうなるのでしょうか。
そういったリスクに備える2つの保険として、「就業不能保険」と「団体信用生命保険(通称:団信)」があります。就業不能保険とは、一家の大黒柱が働けなくなってしまった際に毎月給付金を受け取れる保険です。
また団体信用生命保険とは、万が一大黒柱が亡くなってしまった際に、残っているローンと同額の保険金が支払われるものです。団信は住宅ローンを組む際に加入を条件としているプランもあります。また疾病保障付きの団信もあり、生命保険や医療保険と別に契約するよりも安い場合があるので、よく調べたうえで加入しておくと安心です。ただし、保険を必要以上にかけてしまうと住宅ローンの返済に影響を及ぼすため注意しましょう。
住宅ローンは無理なく返済できるプランを考えることが大切です。年収負担率を一つの目安として、家庭の状況に合った金利を選びましょう。ローコスト住宅なら月々の返済額が抑えられるため、小さい子どもがいる家庭でも無理のない計画を立てやすいことがメリットです。
当サイトではローコスト住宅に対応しているハウスメーカーをまとめているので、気になる方は他のページもぜひチェックしてみてくださいね。